エプソン新PC発売とAIデータセンター進化
テクノロジー分野でエプソンがAI高負荷処理向けパーソナルコンピュータ「Endeavor Pro9300」の販売を開始したほか、理化学研究所とアット東京がAIデータセンターの液浸冷却や直流800V給電、デジタルツインなどの技術を議論した。ゆうちょPayのサービス終了やGoogleのGemini活用による翻訳機能強化、ゲーミングPCの新モデル登場なども相次いでいる。これらの動きはハードウェアとサービスの両面で進展を示している。
目次
パーソナルコンピュータ
エプソン「Endeavor Pro9300」
エプソンがAI高負荷処理を加速するパーソナルコンピュータ「Endeavor Pro9300」の販売を開始した。このモデルはRTX 50シリーズに対応し、高度なAIタスクを効率的に処理する設計となっている。ビジネスやクリエイティブ分野での活用が期待される仕様で、プロフェッショナルユーザー向けに安定したパフォーマンスを提供する。メモリ供給の逼迫が指摘される中、このような高性能PCの投入は市場に新たな選択肢をもたらすものである。
ゲーミングPC新モデル
パソコンショップSEVENで最新RTX 5090および5080を搭載したゲーミングPCが値下げ販売されている。また、ドズル社とのコラボレーションによる「LEVEL∞」シリーズのゲーミングノートPCが登場し、エントリーモデルからハイエンドまで幅広いラインナップを揃えている。さらに、ASUSのGaming V16がCore 7プロセッサとRTX 5060を組み合わせ、軽量薄型ボディで9%オフの価格で提供されている。ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館では曲面モニター付きの高コスパモデルも登場し、20万円弱で入手可能だ。これらのモデルは熱管理やパフォーマンスのバランスを重視した設計となっている。
AIとデータセンター
AIデータセンターの技術議論
理化学研究所とアット東京の担当者が、シュナイダーエレクトリック主催のパネルディスカッションでAIデータセンターの未来像を語った。液浸冷却、直流800V給電、デジタルツインなどの先進技術が焦点となり、高密度化と効率向上の必要性が指摘された。NVIDIAのGB200および300を搭載したNVL72ラックでは巨大ラジエーターによる熱管理が特徴で、次世代AIインフラの基盤を形成するものである。これらの取り組みは電力消費の増大に対応した持続可能な運用を目指している。
α世代の台頭
SNSよりもAIを信頼する「α世代」が注目されている。Z世代に続く新たなユーザー層として、AI技術への依存度が高い特性を持つ。この世代の行動パターンは、テクノロジーサービスの設計に影響を与える可能性がある。
サービスとモバイル
ゆうちょPayサービス終了
スマホ決済サービスの「ゆうちょPay」がサービスを終了する。開始から7年超にわたり運用されたが、銀行提供の特色を十分に生かせなかったことが要因だ。利用者は代替サービスの移行を検討する必要がある。
Googleの機能強化と終了
GoogleがGeminiを活用し、翻訳と会話能力を強化した。イヤホンでのリアルタイム翻訳も改善され、日常的なコミュニケーションを支援する。また、「ダークウェブレポート」のサービスを2026年初頭に終了する予定だ。一方、iOS 26ではAndroidで撮影した写真が赤く表示されるバグが報告されている。
TechLib開始
技術書読み放題サービス「TechLib」が開始された。月額3080円で翔泳社やインプレスなどの書籍にアクセス可能で、コードのコピペも許可されている。開発者やエンジニア向けの利便性を高めるサービスである。
XDOGE