高市首相 第2次内閣始動 予算審議に慎重論

政治・経済国会

高市早苗首相の第2次内閣が副大臣・政務官を決定し、本格的に活動を始めました。歴史認識の対外発信強化を官房長官に指示する一方、令和8年度予算案の年度内成立を目指しますが、経団連会長が拙速な審議を避けるよう指摘しています。国会では佐藤副長官が出禁解除後、初めて参院の議事に参加します。自民党は党役員人事も進め、憲法審査会の人事調整を進めています。野党側では中道民主党の憲法姿勢に批判の声が上がっています。

高市政権の動向

第2次内閣の本格始動

第2次高市内閣は積極財政の推進と安保の強化に全力で取り組みます。副大臣と政務官の人事が決定され、内閣の体制が整いました。自民党は臨時総務会を開き、党選対委員長に旧安倍派幹部の西村康稔選対委員長代行を起用する見通しです。この人事は派閥パーティー収入不記載事件に関係する議員の党四役登用として注目されます。高市首相は歴史認識に関する対外発信の強化を木原稔官房長官に指示しました。官房長官は事実に反する主張への反論を続けつつ、日本の立場を国際社会に適時適切に伝える重要性を強調しています。中国による対日非難の宣伝戦が背景にあるとみられます。

国会人事の調整

佐藤副長官は出禁解除後、就任後初めて参院の議事に参加します。高市首相は令和8年度予算案の年度内成立を目指していますが、参院では少数与党の状況が続きます。佐藤氏は審議の充実に向け、真摯に丁寧に国会審議に協力していく意向を示しました。また、自民党は憲法審査会の筆頭幹事に新藤義孝氏を再登板させる調整に入りました。新藤氏は過去に与党筆頭幹事を務め、現在は党憲法改正実現本部の事務総長を担っています。野党側との交渉役を務めることになります。

予算案をめぐる議論

経団連会長の慎重姿勢

経団連の筒井義信会長は令和8年度予算案の審議について、拙速な進め方は好ましくないと述べ、高市首相を牽制しました。年度内成立のためには審議時間の大幅短縮が必要ですが、不十分な審議への懸念が指摘されています。筒井氏は年度内成立に必ずしもこだわる必要はないとの認識を示しました。この発言は与党の予算成立戦略に影響を与える可能性があります。

野党の動き

中道民主党への批判

共産党の小池晃氏は、中道民主党の小川淳也代表が憲法改正を巡る姿勢を高市首相に迎合していると批判しました。高市首相が改憲に前向きな姿勢を示す中、この発言は野党内の対立を浮き彫りにしています。また、連合の芳野会長は小川代表に対し、衆院選の比例戦略の見直しを求めました。公明党出身者が比例名簿上位で当選した一方、連合支援の立憲民主党出身者が大半落選したことを受け、党の立て直しを促しています。小川氏には党の総括をしっかり行うよう要求しました。

野党第一党の位置づけ

中道民主党と国民民主党は野党第一党の座を巡り、微妙な関係にあります。衆院だけでは中道が優位ですが、衆参合わせると国民が上回ります。中道幹部は数え方次第として張り合う気はないと述べています。一方、みらい党の安野党首は衆院選での躍進を消費減税に反対する主張が寄与したと分析し、国民会議への参加意欲を示しました。他党に比べ未来志向の意思決定が支持されたと語っています。