高市政権 年収の壁協議継続と野党対応

政治・経済政治

自民党と国民民主党は年収の壁を178万円に引き上げる方向で協議を続けています。高市早苗首相は政治資金や国歌の解釈をめぐる議論に応じ、立民は内閣不信任案の提出を断念しました。中国レーダー照射や訪日自粛の動きも注目されます。政治と経済の動きをまとめます。

政治

年収の壁引き上げ協議

自民党は政府与党案の168万円を上積みし、所得制限付きで178万円への引き上げを提示しました。一方、国民民主党は一律178万円とする立場を維持しています。両党の協議は継続中で、決着は政治判断に委ねられる可能性があります。この問題は子育て支援や社会保障の観点から注目を集めています。

高市首相の発言

高市早苗首相は政治資金の在り方について議論を見守りたいと述べ、自民党の地域密着活動を理由に資金の必要性を説明しました。また、国歌君が代の意味は統一されていないとし、国旗国歌法では歌詞と楽曲のみ定められていると指摘。政府見解では天皇を象徴とする国の繁栄を祈念する内容です。さらに、青森県東方沖地震を受け、防災行動を国民に呼びかけました。

立民の不信任案断念

立憲民主党は内閣不信任案の提出を断念しました。野田代表は高市政権の功罪を評価する段階ではないとし、時期尚早と判断。執行部は他の野党との連携を考慮し、単独行動を避けました。高市首相の政権運営には失点と頑張る部分の両面があると評価しています。

中国関連の動き

中国によるレーダー照射は日米同盟の抑止力を試す危険行為と指摘されています。自民党保守派の議論が続いています。また、中国メディアが沖縄の日本帰属を問題視する社説を掲載。木原稔官房長官は我が国領土に疑いがないと応じました。南京事件関連では反日感情の高まりに警戒の声が上がっています。

経済

おこめ券の割引販売

農林水産省は自治体向けにおこめ券を23円安い1枚477円で割引販売します。コスト高の批判を回避し、JA全農と足並みを揃える狙いです。経費率の高いとの指摘に対応した措置です。

類似薬の保険対応

政府与党は類似薬の保険適用除外を当面見送り、処方時に患者に追加負担を課す方針です。慢性疾患患者や低所得者には負担軽減策を設けます。詳細は今後詰められます。

中国人の訪日減少

中国人の人気旅行先から日本が外れ、訪日熱が冷めています。14日で自粛呼びかけから1カ月となり、日中航空便の欠航が進みます。航空会社は無料キャンセル期間を延長。自粛の長期化が見込まれます。