高市早苗首相 補正予算早期成立へ 定数削減で与野党合意
高市早苗首相は物価高対策を最優先課題に位置づけ、補正予算案の早期成立を政府与党連絡会議で強調しました。与党自民党と維新の会は衆院議員定数削減で小選挙区25議席、比例20議席の削減を軸に合意。一方、日銀は利上げのゴーサインを示唆する動きを見せ、政権の経済政策が注目を集めています。内閣官房参与の新起用や原発視察などの動きも相次いでいます。
政治
高市首相の補正予算と物価高対策
高市早苗首相は政府与党連絡会議で、電気・ガス料金の補助などを盛り込んだ経済対策に触れ、物価高対策を最優先課題に掲げて取り組みを進めてきたと強調しました。補正予算案の早期成立を目指す姿勢を示しており、国民生活の安定を図るための具体的な施策が進められています。この発言は、政権の経済政策の基調を明確に表すものです。また、首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という言葉が流行語大賞に選ばれ、表彰式で国民への貢献意欲を改めて述べ、働きすぎの奨励や長時間労働を求める意図はないと誤解を解く説明を加えました。こうした発言は、現場の声に寄り添う姿勢として受け止められています。
衆院定数削減の与野党合意
自民党と維新の会は衆院議員の定数削減で合意に達し、小選挙区を25議席、比例代表を20議席削減する内容が軸となっています。維新側は定数削減を肝いり政策として連立合意に盛り込み、自民側に心構えを促す発言もありました。自民党幹事長代行は小選挙区25、比例20の数字を持ち帰ったと説明し、民主主義の土俵作りを与党だけで決めないよう慎重な姿勢を示しています。一方、早期解散については自民党内から慎重論が出ており、結論を急がない方針です。この合意は政治改革の進展を示すもので、両党の綱引きが続いてきた経緯を踏まえ、確実に実行できる内容が焦点となっています。
経済
日銀利上げへのゴーサインと円安対策
日銀総裁の講演で利上げのゴーサインが示され、高市政権からの牽制がない中で、長引く円安が後押しとなっているとみられます。政権は利上げを妨げる動きを出さず、経済の安定化に向けた柔軟な対応を続けています。この動きは、物価高や為替変動への警戒感を背景としており、金融政策の転換点として注目されます。併せて、首相の「働いて×5」発言はものづくりの現場で共感を呼び、内閣官房参与に産業遺産情報センター長の加藤康子氏が起用され、額に汗する中小零細企業からの声を国政に反映させる方針です。自動車や鉄鋼業などの基幹産業の声を幅広く集め、政策に活かす考えが示されました。
原発再稼働と資源政策の動き
経団連会長が柏崎刈羽原発の6号機を視察し、新潟知事に経済連携を表明しました。首都圏を支える重要電源として消費地に再認識を促し、新潟への支援機運を高める狙いです。また、南鳥島近海のレアアースは中国産の20倍の純度を有し、日本が隠れた資源大国であることが指摘されています。自民党議員の講演で、中国が世界生産の約7割を占める中、この資源の活用が強調されました。外国人政策では知事会が国民メッセージを発出し、無秩序な受け入れを避けつつ基本法制定や司令塔組織の設置を国に求め、違法行為への厳正対処を強調しています。これらの動きは、エネルギーと資源の自立を支える経済基盤の強化につながります。
XDOGE