ホルムズ海峡閉鎖で原油高騰 円安株安金利上昇広がる

ファイナンス

中東情勢の緊迫化によりホルムズ海峡の閉鎖が続き、原油価格が急騰しています。日本市場では円が対ドルで年初来安値を試す展開となり、株式や債券の下落が目立ちます。また、日米欧の国債利回りが上昇し、インフレ圧力が強まっています。航空燃料の高騰で航空券の値上げも発生し、企業活動にも影響が出ています。一方、米ナスダック市場ではPayPayの株式公開が注目を集めています。

原油市場の動向

ホルムズ海峡の状況

イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、ホルムズ海峡の閉鎖を継続するべきだと主張しています。米国とイスラエルの攻撃が続く場合、他の戦線を開く意思を示しました。事実上封鎖中の海峡の通過再開は見通せません。中東地域での軍事衝突が収束せず、タンカーへの攻撃や港湾の閉鎖が続いています。これにより、NY原油先物が大幅に続伸し、100ドルに再接近する水準まで上昇しました。史上最大の混乱と指摘される事態です。

日本市場への影響

原油高を受け、日本市場では円が年初来安値を試す動きとなっています。株式と債券も下落しています。不安定な中東情勢が実体経済に悪影響を及ぼしています。原油高によるインフレ懸念が強まり、市場全体に警戒感が広がっています。

為替・金利動向

日米欧の金利上昇

日米欧の国債利回りが急上昇しています。原油高を背景にインフレ圧力が強まっています。フランスでは14年ぶりの水準に達しました。価格は急落する形で、金利の上昇が進行しています。

企業・産業への波及

航空業界の値上げ

ジェット燃料が最大150%急騰し、航空券の値上げが最大9%に及びます。燃料費は航空会社のコストの4分の1を占め、各社が値上げや燃油サーチャージで対応しています。家計や企業にじわりと影響が出ています。

PayPayの株式公開

米ナスダック上場のPayPayは、初値19ドルで公開価格の16ドルを19%上回りました。イラン情勢で市場が軟調となる中、公開価格割れを回避しています。米東部時間午後2時時点で17ドル台で推移しています。

その他の企業動向

豪アトラシアンの人員削減

オーストラリアのソフトウエア開発大手アトラシアンは、世界の従業員の10%に当たる1600人を解雇します。AIの発達により、業務に必要なスキルや職務が変化したと説明しています。