ビットコイン9万ドル割れとAI株下落相次ぐ金融市場
ビットコイン価格が9万ドルを割り込み、弱含みの動きを見せています。一方、AI関連株ではエヌビディアやオラクルの株価が下落し、ウォール街でバブルへの懸念が広がっています。また、AIブームによるメモリーチップの深刻な在庫不足が発生し、DRAMが前年比80%減の3週間分にまで減少しています。米株ではマグニフィセント7離れが進み、他の銘柄への注目が高まっています。日本市場でもゾンビ企業の淘汰や東京23区中古マンションの価格強気が指摘されています。
暗号資産市場
ビットコイン価格動向
ビットコインは9万ドルを割り込む水準まで下落しています。市場では弱い動きが続いており、90,000ドル近辺での推移が注目されています。また、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジーは、ナスダック100指数の大幅な銘柄入れ替えにもかかわらず、指数への組み入れを維持しました。複数の有名企業が除外される中、同社のポジションは変わりませんでした。
米国株式市場
AI関連株の懸念
ウォール街ではAIバブル破裂への疑念が強まっています。エヌビディアやオラクルの株価が下落し、今が見極めの時期だとの声が上がっています。ハイテク株全体のバリュエーションは、ドットコムバブル時代を大きく下回る水準にあります。投資家心理に慎重なムードが広がっています。
マグニフィセント7離れ
米株市場では、マグニフィセント7と呼ばれる大手テック株からの離れが加速しています。バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーなどのアナリストは、ヘルスケア、資本財、エネルギーセクターへの投資を推奨しています。マグ7を除くS&P493銘柄の利益成長率は、7%から9%への加速が予想されています。
半導体市場
メモリーチップ不足深刻化
AIブームが深刻なメモリーチップ不足を引き起こしています。DRAM在庫は前年比80%減少し、わずか3週間分にまで減少しました。パソコンやスマートフォンに主に使われるDRAMは、7月時点で9.5週間分ありましたが、現在は供給が逼迫しています。この不足はUSBフラッシュメモリからAIデータセンター向けの高帯域幅メモリ(HBM)まで及び、世界最大手SKハイニックスは2027年後半まで続くとの見通しを示しています。AIインフラと家電需要の急増が供給を上回っています。
日本市場動向
ゾンビ企業淘汰
日本では補助金で延命を続けてきたゾンビ企業が淘汰され、企業倒産件数が依然として高水準にあります。低金利環境の正常化に伴い、財務体質の弱い企業への圧力が高まっています。
不動産市場
東京23区の中古マンション市場では、売り出し価格が過度に強気になっています。需要は旺盛ですが、売り手の価格設定が強くなり、成約価格の上昇にもかかわらず値引きが必要な局面に戻っています。
XDOGE