SBI新生銀行再上場 米株出遅れ組に注目 ビットコインETF流入

SBI新生銀行が再上場を予定し時価総額1.3兆円を見込む一方、米株式市場ではマグニフィセントセブンを除く銘柄の利益成長が注目されています。ビットコインETFには資金が流入し、ブラックロックの商品が主導。機関投資家によるビットコイン保有も流通量の3割近くを占めています。SECは個人投資家向けカストディ資料を公開しました。

国内株式市場

SBI新生銀行の再上場

SBI新生銀行は再上場を予定しています。再上場時の時価総額は1.3兆円を想定します。2023年9月に上場廃止となっていましたが、経営改革を進め、公的資金約3500億円を7月に完済しました。これにより、金融機関の資本市場への回帰が進みます。銀行セクターの安定化が期待されます。

米国株式市場

マグニフィセントセブン離れの動き

米株式市場では、マグニフィセントセブンを除くS&P493銘柄の利益伸び率が注目されています。バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーは、ヘルスケア、資本財、エネルギーセクターを投資先として推奨します。S&P493の利益成長率は7パーセントから9パーセントへの加速が見込まれています。出遅れ組への関心が高まっています。

MicroStrategyの指数残留

MicroStrategyはナスダック100指数に残留します。今後12か月間は構成銘柄を維持し、調整は12月22日に発効します。MSCIは2026年1月に除外の可否を判断します。指数構成の安定が投資家心理に影響を与えます。

仮想通貨市場

ビットコインETFの資金フロー

12月12日のビットコイン現物ETFは総純流入4916万ドルを記録しました。ブラックロックのIBITが唯一の流入先です。一方、イーサリアム現物ETFは純流出1941万ドルで、ブラックロックのETHAのみ流入を維持しました。XRP現物ETFは純流入2017万ドルです。ブラックロック商品の存在感が強まっています。

ビットコイン保有の機関集中

上場企業は約107万ビットコイン、政府は62万、米現物ETFは131万、取引所は294万を保有します。合計594万ビットコインは流通供給量の29.8パーセントに相当します。流動性が機関投資家やカストディアンに集中しています。価格形成への影響力が拡大しています。

Coinbase CEOの発言

CoinbaseのCEOは、米政府が戦略的ビットコイン準備金を保有していると述べました。仮想通貨規制の明確化が進み、最大手金融機関やフィンテックが暗号資産を統合し始めています。仮想通貨の定着を示す動きです。

国際金融動向

ブラジル銀行のビットコイン推奨

ブラジル最大の民間銀行イタウは、リサーチレポートで投資ポートフォリオの1から3パーセントをビットコインに配分することを推奨します。リスク分散と通貨変動ヘッジの手段と位置づけています。新興国での資産運用戦略が広がっています。