日銀利上げとビットコイン投資拡大 金融市場の最新動向
日銀は金融政策決定会合で政策金利を引き上げる方針を固めています。トランプ米大統領は次期FRB議長の人選を進め、テザーはユヴェントスFCの株式買収を提案するなど、仮想通貨分野で動きが活発化しています。また、金先物は高値を更新し、中国の貿易黒字も過去最高を記録しました。これらの動きが市場に影響を与えています。
目次
中央銀行政策
日銀の利上げ調整
日銀は18日から19日にかけて開く金融政策決定会合で、政策金利を現在の0.5%から0.25%引き上げて0.75%とする最終調整に入っています。この水準は1995年以来、30年ぶりとなります。11カ月ぶりの利上げとなり、経済情勢を踏まえた慎重な判断が進められています。
トランプ氏のFRB人事と金利観
トランプ米大統領は、次期FRB議長として元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏かホワイトハウスの経済顧問ケビン・ハセット氏のいずれかを選ぶ方向で傾いています。また、次期議長は金利政策について大統領と協議すべきだと述べ、1年後の金利は1%以下であるべきとの見解を示しました。
仮想通貨分野
テザーのユヴェントス買収提案
ステーブルコインUSDT発行元のテザーは、ユヴェントスFCの株式65.4%を取得するための全額現金による買収提案をエクスオール社に提出しました。この取引は規制当局の承認と正式文書の締結を条件とし、完了した場合、テザーはクラブの発展支援に最大10億ユーロを投資する計画です。
米OCCの信託銀行承認
米通貨監督庁は、リップル、BitGo、Fidelity Digital Assets、Paxosに対し、全米信託銀行となるための条件付き承認を与えました。これにより、これらの企業は連邦銀行ライセンスを取得し、事業を拡大する基盤を整えています。
証券会社のステーブルコイン対応
インタラクティブ・ブローカーズは、対象となる一部の米国個人投資家に対し、ステーブルコインを使って証券口座に入金できる仕組みを段階的に開始します。従来の銀行を介さず、仮想通貨ウォレットから直接送金が可能となります。
ブラジル銀行のビットコイン推奨
ブラジル最大の民間銀行イタウは、リサーチレポートで投資ポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分することを推奨しています。これはリスク分散と通貨変動へのヘッジ手段として位置づけられています。
商品・企業市場
金先物の高値圏推移
金先物は1オンスあたり4,380ドルを超えて上昇を続け、年初来で65%の上昇を記録しています。新たな史上最高値更新が視野に入っています。
NVIDIAのAI半導体生産
NVIDIAはAI向け半導体H200の生産を拡大します。中国からの需要が生産能力を上回っており、トランプ大統領が中国輸出を許可した直後の動きです。
中国経済指標
貿易黒字の過去最高更新
中国の物品貿易黒字は2025年1月から11月までの累計で前年比21%増の1.1兆ドルとなり、過去最高を更新しました。11月単月では1,120億ドルの黒字を計上し、輸出が輸入を上回る形で拡大しています。対米輸出は減少したものの、EUやアフリカ、新興国向けで補っています。
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