XDOGEFRB利下げ決定 NYダウ600ドル超高 S&P500最高値更新
米連邦準備理事会は0.25パーセントの利下げを決定し、ニューヨーク・ダウ工業株30種平均が一時600ドル超上昇しました。S&P500種株価指数も最高値を更新しています。日本では投資促進のための減税策が全業種対象で検討され、成長重視の姿勢が示されています。また、金と株価指数の同時上昇にバブル警戒の声も上がっています。
米金融政策
FRBの利下げ決定
米連邦準備理事会は連邦公開市場委員会で0.25パーセントの追加利下げを決めました。これで3会合連続の利下げとなります。反対票は3票あり、ミラン理事は0.5パーセントの利下げを、グールズビー総裁とシュミッド総裁は据え置きを支持しました。参加者の中央値では2026年にあと1回の利下げの見通しです。パウエル議長は現在の金利が中立金利の妥当な範囲内にあると述べ、利上げは基本シナリオではないとしています。労働市場の過熱感は落ち着きつつある一方でインフレ率はやや高い状態が続いています。
市場の反応
利下げ決定を受け、大型株を中心に買いが入り、ニューヨーク・ダウは一時600ドル超上昇しました。S&P500種株価指数は10月29日以来初めて6900を突破し、過去最高値での取引終了が見込まれます。世界的な強気相場は歴史的な局面に入っており、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは年初来で20パーセント上昇しています。2023年1月以降、世界株式市場の時価総額は42兆ドル増加し、米国市場の寄与が大きいです。
日本経済政策
投資促進減税の検討
政府与党は投資促進のための減税策を検討しています。投資の規模や収益性の条件を満たせば投資額の7パーセントを法人税額から差し引く税額控除を設け、全業種を対象とします。即時償却の選択も可能です。国内投資を喚起し成長を後押しする狙いです。高市首相は長期金利の上昇よりも日本経済の成長と政府債務残高対国内総生産比の低下を重視すると述べました。
高所得者課税の見直し
富裕層ほど所得税負担率が低くなる1億円の壁の是正策で、対象者の合計所得金額の目安を年30億円から6億円に引き下げる調整に入りました。これにより対象者が増え、課税の公平化を図ります。
市場動向と警戒
金と株価の同時上昇
国際決済銀行は金とS&P500種株価指数の爆発的上昇に警戒を示しました。過去50年で初めて同時に上昇しており、1980年などの過去局面では大きな調整が生じました。2025年のアセットクラス別パフォーマンスでは金がトップで、ビットコインは年初来マイナスとなっています。
ソフトバンクグループの投資動向
ソフトバンクグループ傘下のビジョンファンドは総投資額25兆円に達しました。好業績により資金力を強め、米オープンAIなど人工知能分野への投資を傾斜させています。優良株を売却しAI関連にシフトしています。