株高消費拡大とビットコインETF資金流入

株高を背景に松屋の宝飾品売上が前年比約2.5倍となり、フェラーリの新車販売が過去最高を更新しました。仮想通貨市場ではビットコインETFに5479万ドルの資金が流入し、Coinbaseが市場回復の兆しを指摘しています。メモリ価格が6倍に高騰し、PCメーカーの値上げが相次ぐ中、フランス大手銀行がビットコインなどの売買サービスを開始しました。市場の動きが活発化しています。

株式市場

株高による高級消費の増加

株価の上昇が消費を後押しし、全体で1.5兆円の増加効果が生じています。松屋では宝飾品の売上高が前年同月比約2.5倍に達しました。また、イタリアの高級車メーカー、フェラーリの新車販売台数は過去最高を記録しています。これらの動きは、株高が富裕層の消費意欲を高めていることを示しています。市場全体の活況が小売や自動車セクターに波及し、経済の好循環を形成しています。

仮想通貨市場

Coinbaseの回復見通し

Coinbase Institutionalは、仮想通貨市場の回復兆しが明確化していると分析しています。流動性の改善が進み、12月利下げの確率が92パーセントまで上昇したことが要因です。また、AIバブルが崩壊しておらず上昇余地があること、ドル売りが魅力的な水準にある点も挙げられます。同社は11月の弱含みを経て12月に反発が来るとの予測を維持しており、市場のモメンタム回復の起点になると見ています。

ETF資金動向

12月5日の仮想通貨ETFの資金動向では、ビットコインETFに5479万ドルの流入がありました。一方、イーサリアムETFは7521万ドルの流出となり、9ファンドすべてで流入がゼロでした。ソラナETFは1568万ドルの流入を記録しています。このような資金のシフトは、投資家の関心がビットコインやソラナに集中していることを表しています。

フランス銀行のサービス開始

フランスで3番目に大きい銀行であるBPCEが、ビットコイン、イーサリアム、SOL、USDCの売買サービスを提供開始しました。この動きは、伝統的な金融機関が仮想通貨を取り入れる流れを加速させるものです。機関投資家や個人投資家にとって新たな選択肢が生まれ、市場の流動性向上につながる可能性があります。

半導体・ハードウェア市場

メモリ価格高騰とPC値上げ

グローバルでメモリ価格が6倍、SSD価格が2倍に高騰しています。米国のショップがPCの価格改定を余儀なくされ、DELLとLenovoも20パーセントの値上げを発表しました。この異常事態は供給不足が原因とされ、PC市場全体に影響を及ぼしています。企業や消費者の調達コスト上昇が、情報技術セクターの収益性を圧迫する懸念があります。

金利・経済政策

FRBの国債買い入れ可能性

UBSの分析によると、米連邦準備制度理事会（FRB）は2026年初めに毎月約400億ドルの短期国債（Tビル）を買い入れる可能性があります。この措置は市場の流動性確保を目的としたもので、金利動向に注目が集まっています。仮想通貨や株式市場への影響も注視されます。