TSMC決算好調と株高続く金融市場

半導体大手TSMCの第1四半期純利益が前年同期比58%増の約2兆8800億円となり最高益を更新しました。AI需要の拡大が寄与しています。また、米ナスダック総合指数が17年ぶりの12連騰を記録し、日経平均株価も史上最高値に迫るなど市場の上げ足が続いています。コンサル企業株の下落やビットコイン担保ローン登場などの動きも見られます。

半導体産業

TSMCの業績

半導体世界大手のTSMCは第1四半期決算で売上高が前年同期比35%増の約5兆6800億円、純利益が58%増の約2兆8800億円となりました。人工知能向け先端半導体の需要が旺盛で、最高益を更新しています。また、2026年の売上高を30%超の伸びと見通し、設備投資を560億ドル近くに引き上げる方針です。この好調はAI分野の拡大を反映しています。

メモリー供給不足

半導体メモリーのDRAMは米韓3社が市場を寡占していますが、増産ペースが需要に追いつかず、不足が2027年まで続く見通しです。AI分野を優先した結果で、家電製品や自動車生産への影響が懸念されます。本格的な供給回復は2028年になると指摘されています。

株価指数動向

ナスダック総合とS&P500

米ナスダック総合指数は12営業日連続上昇し、2009年以来約17年ぶりの連騰記録を達成しました。半導体株の買い戻しが続いています。S&P500指数も史上最高値の7050に到達するなど、ハイテク銘柄中心に上昇基調が強まっています。

日経平均株価

日経平均株価は59,000円を超え、史上最高値の59,332円に迫りました。市場全体の好調が背景にあります。

コンサルティング企業

株価下落の動き

ベイカレント、SHIFT、ライズ・コンサルティング・グループ、INTLOOPなどのコンサルティング企業株が2025年8月末を起点に半値近く下落しています。AIの業務代替リスクがくすぶり、アンソロピック関連の影響が指摘されています。

新金融商品と企業ニュース

ビットコイン担保ローン

米国で3月に政府支援機関が保証する仮想通貨担保ローンが登場しました。住宅購入にビットコインをそのまま充当でき、時価の4割を評価します。住宅価格や金利の高止まりの中、若年層の購入機会が広がる可能性があります。

SBIとクールジャパン機構のファンド

SBIホールディングスはクールジャパン機構と共同で125億円のファンドを立ち上げます。日本のエンターテインメント産業やコンテンツに特化したベンチャーキャピタルとして、エンタメ輸出の拡大を目指します。

サンリオの不適切報酬

サンリオの常務取締役1人が不適切な報酬を受給した疑いが発覚しました。指名報酬諮問委員会の決定外に複数年で数億円の追加報酬を得ていたとされます。