日経平均1800円超上昇 S&P500大幅高 オラクルレイオフ

日経平均株価は一時1800円以上の上昇を記録しました。イラン大統領の発言による戦争終結期待やニューヨーク市場の株高が影響しています。S&P500指数も2.9%上昇し、時価総額が1.7兆ドル増加しました。一方、オラクルは数千人規模の人員削減を実施し、KDDIは不正会計で650億円ののれん減損を計上します。地政学リスクが市場に影を落としています。

日本株式市場

日経平均株価

日経平均株価は一時1800円以上の上昇となりました。イラン大統領の発言などにより戦争終結の期待が高まりました。ニューヨーク市場の株高の流れを受けています。また、日経平均先物は2000円超の上昇を見せ、一時5万3000円台を付けました。中東情勢の緩和期待から投資家心理が持ち直しています。年初来ではマイナスに転じていましたが、こうした動きで反転の兆しが見られます。市場全体のセンチメントが改善傾向にあります。

KDDI不正会計

KDDIは子会社の広告代理事業で不正会計が発覚しました。特別調査委員会は売上高の99.7%が架空取引だったと認定しています。のれん減損として650億円を計上します。不正は遅くとも2018年8月に始まり、ビックローブなど2社で資金循環取引が行われていました。架空の資金循環が事業のほぼ全てを占めていました。企業統治の観点から注目を集めています。

米国株式市場

S&P500指数

S&P500指数は2.9%上昇して取引を終えました。時価総額は1日で1.7兆ドル増加し、2025年5月以来の最大の上昇幅です。イラン大統領が条件付きで戦争終結の用意があると発言したことが影響しています。これにより別の場面で2.5%の上昇も確認されました。時価総額は1日で222兆円増加しました。中東情勢の緩和期待が株価を押し上げています。

企業人事

オラクル人員削減

オラクルは大規模なレイオフを実施しています。関係者によると、数千人に上る規模です。別の情報では2万から3万人、全世界従業員の約18%に相当するとされています。AI処理に対応するデータセンターインフラへの投資は拡大を続けています。人員削減はこうした投資再編の一環とみられます。テック業界のリストラ動向が続いています。

地政学・資源市場

ヘリウム供給懸念

世界の供給網にヘリウムショックが生じています。イランとの軍事衝突でカタールの供給が減少しました。世界の約3割を担う影響で、AI半導体やMRI検査に波及する可能性があります。代替供給は米国やロシアなどに限られます。産業への影響が懸念されます。

金価格動向

金価格は有事の状況下で下落しています。米国とイスラエルのイラン攻撃が1カ月続き、地政学リスクが高まっています。通常有事には資金流入が見込まれますが、ドルとの逆相関が鮮明です。2022年との違いが目立ちます。